八十一串目:大事な方との別れ
先月は悲しいお知らせが入りました。
今年でかさいは26年目を迎えますが、開店する前の5年間は紺屋町の「ふじ井」で修行し、大変お世話になりました。以前は今のセノバ近くにお店があったのですが移転する前からお世話になっていました。
この「ふじ井」さんが閉店するという話を出入り業者から聞き、すぐにお店に行って親方に会ってきました。親方からは「女房の調子が悪くて」と話してくれるだけで、閉店に向けての打ち合わせ中ということもあり詳しいお話が聞けず帰ってきました。
このまま辞めてしまうのは寂しいので!と思い昔一緒に働いていた頃の「若い衆」に声をかけて「親方、女将さん ありがとう会」を企画して賛同を得ることができました。
※当時静大の学生だった島根市役所に勤めている彼にも声をかけたら「行きます!」といってくれました。パートのおばさんたちはもちろん参加。
ところがです!企画した日の1週間前に女将さんが亡くなってしまいました。
そんなに悪かったことも知らなかったことを恥ずかしく、申し訳ない気持ちがいっぱいで しかもトンチンカンな企画をしてすみませんでした。と親方に謝りました。
結婚する前から商売のことや仕事のこと その他もろもろいろんなことを親身になって心配してくれる親方と女将さんでした。結婚してからも家族ぐるみのお付き合いをさせていただきましたが、ボクがこうやって商売していられるのは親方と女将さんのおかげであることは間違いありません。
お世話になった方がいなくなるのは本当に寂しいです。
お葬式の時には企画を考えたみんなも揃いました。
年が明けたら親方を励ます会を開きたいと思います。
女将さんのご冥福を祈ります。
少し、湿っぽい話になったので最近のかさいの近況を報告します。
最近すごくきれいな女性が一人で飲みに来ました。
混んでいたために焼き台前に一人ぽつんと座っていただきましたが相手をすることができませんでした。
でも しばらくするとおしゃべりな常連さんが入ってきて隣同士でたくさんおしゃべりをしてくれました。
少し空いてきたのでカウンターの奥に移動して一緒にお話をすると偶然ですが、彼女もおしゃべりな常連も青森出身でした。ボクもDNAは青森ですから青森ネタで盛り上がりました!
これがきっかけでお店によく来てくれるようになりました。
かさいのマドンナ誕生かもしれません(^^)